

マットレスを探していると、かなり早い段階で出てくるのが「高反発」と「低反発」です。
でも、この2つって言葉はよく見るのに、実際はかなりふわっと比べられがちです。
高反発は硬い、低反発はやわらかい。たしかに大まかにはそう見えます。けれど、本当に見たいのはそこだけではありません。
寝返りしやすいか、沈み込み方が自分に合うか、朝起きた時に体が重くなりにくいか。ここまで入れて考えると、かなり選びやすくなります。
この2つで迷った時は、「どっちが人気か」ではなく、自分が寝ている間に何で引っかかっているのかを先に見つけるのが近道です。
先に結論
高反発と低反発でいちばん違うのは、寝た時の気持ちよさというより、体の動きにどう返してくるかです。
高反発は、体を押し返す力が感じやすいので、寝返りを打つ時に動きやすいです。沈み込みすぎにくく、体がもたつく感じが出にくいので、「動くのが楽な方が落ち着く」という人にはかなり見やすいです。
低反発は、体の形に沿ってじわっと沈む感じがあります。肩や腰の出っ張りにもなじみやすく、「ふわっと包まれる感じが好き」「当たりがやさしい方が安心」という人に合いやすいです。
つまり、高反発は動きやすさ、低反発はなじみやすさ。まずはこの分け方でかなり整理できます。
| 見るところ | 高反発 | 低反発 |
|---|---|---|
| 寝心地の方向 | 押し返しを感じやすい | 体に沿って沈みやすい |
| 寝返り | しやすい | やや重く感じやすい |
| 向いている悩み | 沈み込みすぎ、動きにくさ | 当たりの硬さ、圧の強さ |
| 決めやすい軸 | 朝まで動きやすいか | 体にやさしく沿うか |
迷った時はここだけ見れば大丈夫です
夜の間に体を動かしやすい方がいいなら高反発。肩や腰の当たりをやわらげたいなら低反発。まずはこの1本で考えると、かなりすっきりします。
高反発と低反発の比較で、いちばん実感に出やすいのが寝返りです。
高反発は、体が沈み込みすぎないので、横向きから仰向け、仰向けから反対側へと姿勢を変える時に動きやすいです。途中で「よいしょ」と力を入れる感じが少なくて済む人もいます。
一方で低反発は、体を受け止める感じが強いぶん、寝返りのたびに少し力が必要になることがあります。寝姿勢が安定しやすいと感じる人もいますが、動きの軽さで見ると高反発の方がわかりやすいです。
朝起きた時に「なんとなく固まった感じがある」「同じ姿勢が長かった気がする」と感じるなら、寝返りのしやすさはかなり大事です。
逆に、動きやすさよりも「寝た瞬間の安心感」「圧がやわらぐ感じ」が欲しいなら、低反発の方向が合うことがあります。
こんな人は高反発寄り
こんな人は低反発寄り
ここはかなり大事です。
同じマットレスでも、体格によって感じ方が変わります。
体重が軽めの人は、硬すぎる高反発だと沈み込みが足りず、「なんだか当たりが強い」と感じることがあります。その場合は、低反発寄りや、やややわらかめの高反発の方が入りやすいです。
逆に体格がしっかりしている人は、低反発だと沈み込みが大きく出やすく、動きにくさにつながることがあります。そういう時は高反発の方が支えを感じやすいです。
つまり、体格が軽めなら低反発寄りがなじみやすいことがあり、体格がしっかりしているなら高反発寄りが見やすいことが多い。ここはかなり使いやすい目安です。
| 体格の傾向 | 見やすい方 | 理由 |
|---|---|---|
| 体重が軽め | 低反発寄り | 体に沿いやすく、当たりが強くなりにくい |
| 平均的 | どちらも候補 | 寝姿勢や好みで分かれやすい |
| 体格がしっかりしている | 高反発寄り | 沈み込みすぎを抑えやすい |
ここで決めると迷いが減ります
「自分は軽めだから少し当たりをやさしくしたい」「自分は沈み込みすぎるのが心配だから押し返しがほしい」みたいに、体格から考えるとかなり答えが見えやすくなります。
寝姿勢でも、合いやすい方向は変わります。
横向きで寝ることが多い人は、肩と腰の出っ張りに圧が集まりやすいので、少し沈んでくれる低反発寄りが入りやすいことがあります。肩まわりの当たりが気になりやすい人は、ここを重く見て大丈夫です。
仰向けが多い人は、腰が落ちすぎない方が見やすいので、高反発寄りが候補に入りやすいです。うつ伏せも、腰が沈みすぎると落ち着きにくいので、高反発寄りで考えやすいです。
もちろん絶対ではありませんが、最初のあたりを付けるにはかなり便利です。
| 寝姿勢 | 見やすい方 | 理由 |
|---|---|---|
| 横向き | 低反発寄り | 肩や腰がなじみやすい |
| 仰向け | 高反発寄り | 腰の沈み込みを抑えやすい |
| うつ伏せ | 高反発寄り | 腰落ちを感じにくい |
自分の寝方から考えると早いです
横向きが多いなら低反発寄り、仰向けやうつ伏せが多いなら高反発寄り。最初の方向づけとしてかなり使いやすい見方です。
反発の違いだけ見ていると忘れやすいのが、寝ている時の熱のこもり方です。
低反発は体に沿いやすいぶん、包まれる感じが強く、暑い時期は熱が気になる人もいます。特に、もともと暑がりの人や寝汗が多い人は、ここを見ておいた方が安心です。
高反発でも素材によって差はありますが、動きやすさや沈み込みの少なさから、低反発より軽く感じる人もいます。
「夏の寝苦しさがかなりつらい」「熱がこもる感じが苦手」という人は、低反発のやさしさだけで決めず、通気性や素材の説明まで見た方が納得しやすいです。
その傾向はあります。特に沈み込みすぎが気になる人や、寝返りしやすさを重く見る人は高反発の方が入りやすいことが多いです。
肩や腰の当たりが気になる人には見やすいです。ただし、動きやすさをかなり重く見るなら、高反発寄りのやややわらかめという見方もあります。
そうとは限りません。高反発でも当たり方には差があります。大事なのは「硬いか」だけでなく、「押し返しがあるか」「沈み込みすぎないか」です。
高反発と低反発は、どちらが正解という話ではありません。
高反発は、動きやすさや沈み込みにくさを重く見る人に向いています。低反発は、体への当たりのやさしさや、包まれる感じを重く見る人に向いています。
迷った時は、寝返りがしやすい方がいいのか、体に沿う感じがほしいのか。まずはそこだけ決めれば十分です。
最後の着地点